雨水市民の会
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雨水相談室
 雨水の用途は

 トイレの洗浄水、庭木への散水、洗車用水などの雑用水としてなら、ほとんど無処理で使えます。墨田区の施設では、沈殿処理だけでトイレの洗浄水などに活用しています。


 雨水はどこから集めるの?  屋根または人の出入りの少ない屋上から集めるのが、水質の面からも、集水の方法としても望ましいでしょう。雨を集める場所(集水面)は、なるべく汚さないように気をつけましょう。
 雨水は腐らない?

 雨水は腐りません。ただ、有機物が混じったり、タンクに日が差して藻が発生した場合は、腐敗する可能性があります。それさえなければ、何年たっても腐りません。
 酸性雨の影響は?

 雨水のpHが5.6以下になると、酸性雨と呼ばれます。酸性雨は、大気が亜硫酸ガスや二酸化窒素などで汚染されてるために起こります。特に初期雨水(降りはじめの雨)は酸性度が高めなので、初期雨水カット装置がついていれば安心です。


 初期雨水の排除の仕方は?
 200リットルの雨水タンク『天水尊』では、タンクの外側に、水位計を兼ねたパイプがついていて、雨水は縦樋からいったんここに入り、オ−バ−フロ−した水だけが、タンクに行くようになっています(図1)。雨がやんだ後に、パイプの底を開けて溜まった雨水を流します。
 ドイツのオスナブリュック市では、縦樋にロ−ト型の特殊な継ぎ手を組み込んで、初期雨水をカットしています(図2)。降りはじめの雨は少ないので、ロ−トの外側を伝って自動的に下水道に流れます。時間と共に雨の量が増えていくと、ロ−トの中に流れ込んで、雨水タンクに貯留されます。

図1

図2

 降り始めてからどのくらいまでを初期雨水としてカットすればいい?

 1980年3〜4月に、千代田区内のオフィスビルの屋上で行われた調査では、降水量0.5〜1.0ミリ程度で屋根面の洗い出しがほぼ完了することが確認されました。また、1986年8〜9月に、東京都港区で261時間(約11日)無降雨が続いた後に、降った雨の水質の変化を調査したところ雨量が1.5〜2.0ミリになると水質が安定しました。つまり、無降雨の間に集水面(屋根)に降り積もった汚濁物質の影響があるのは、雨量が1.5ミリ程度になるまでです。


 雨の少ない時期はどうするの?

 雑用水などに常時使用する場合は、貯留雨水が少なくなってきたら上水が補給されるようにしておきます。その際、水道配管との誤接合を防いでください。そのためには、雨水給水管に色を塗るなどして、一目でわかるようにしておくとよいでしょう。
 雨水タンクが凍結する心配は?


 凍結によるトラブルの多くは、雨水タンク内の水よりも、給水パイプ内に滞留している水によるもので、配管部分の保温施工に十分配慮する必要があります。なお、東北地方や北海道などでは、貯水タンクは建物内に設置し、5℃程度の暖房をおこなうよう指導をおこなっています。長期間使用しない場合は、タンクの水抜きをします。


 維持管理は?
 特に難しい管理は必要ありません。ただ、網かごにたまった落ち葉などのゴミや、タンクの底に沈殿した土砂などを定期的に清掃してください。また、ク−リングタワ−などの屋上設置物を清掃する時に、その排水が雨水タンクの中に流れ込まいように注意することも必要です。
 蚊の発生の心配は?
 大容量の雨水貯留槽では、通気部分(ドレン管やオ−バ−フロ−管など)に防虫網などを取り付けることにより、蚊の発生を防止できます。一般家庭規模の雨水利用では回転が早く、タンク内に水が長期間滞留することがないので、蚊の発生は心配ありません。
 使った雨水を下水に流すと、下水料金がかかるの?
 下水料金は水道使用量によって計算されますので、雨水を利用すれば下水道料金も少なくてすむはずです。しかし、雨水をトイレや洗濯などに使用し、その後下水道に排水した場合は、井戸水の場合と同様、流量計をつけて雨水の使用量を測り、その分を下水道料金に上乗せすることになっています。庭の散水に使い下水に流さない場合は、料金はかかりません。
 しかし、雨水を溜めて利用したり、地下浸透させることは、下水道システムの負担や環境汚染の軽減に寄与しており、本来なら、下水道料金の免除などの措置が講じられてしかるべきでしょう。

 使わなくなった浄化槽を雨水タンクに再利用できる?
 埼玉県の越谷市では、浄化槽の雨水タンクへの転用に助成金を出しています。し尿をバキュ−ムカ−などで汲み出し、内部を水洗いします。場合によっては薬剤で簡単に消毒します。その後雨水を溜め始めてからしばらくは、タンク内の水交換を繰り返します。それで十分使用できます。

 雨水タンクの容量の目安は?

 用途により様々です。例えば、オフィスビルのような建物でトイレの洗浄水として使うには、集水面積の10分の1程度の容量があれば十分と言えます(例えば、100平方メートルの場合10トンになります)。個人住宅では、4人家族で10トン程度のタンクを設置して、雑用水の約80%が賄えます。また、2トンのタンクで大人2人分の水洗トイレの洗浄水をすべて賄っている例もあります。

 雨水利用に対し助成金はあるの?
  • 雨水タンクの設置に対し助成をおこなっている地方自治体は49区市町村ほどあります。(2003年11月現在)
     墨田区、台東区、多摩市、川口市、志木市、鎌倉市、沖縄県(沖縄振興開発金融公庫)葛飾区、調布市、所沢市、吉川市、官代町、桶川市、蒲郡市、高松市、鹿児島市など
  • 浄化槽から雨水タンクへの転用に対し助成をおこなっている地方自治体
     川口市、越谷市、吉川市、鎌倉市、藤沢市、豊田市、宮代町、山形市、桶川市、南足利市など
  • 雨水利用システムの設置に関し割増融資制度を行っている団体
     住宅金融公庫、日本開発銀行
  • 墨田区環境保全課のページ各自治体の問合せ先/雨水利用自治体担当者連絡会会員名簿がのっております。
  • 島根大学生物資源科学部水利環境システム工学研究室にて、「雨水利用データベース」公開中で、助成金制度が県別で検索が出来ます。

 
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