2015.02.16
手作り雨水活用術~その2 竪樋からタンクへ雨水を導く方法~
安藤勝治(理事)
前回は、雨水タンクの蛇口についてお話しました(Webあまみず2014年9月17日アップ)。さて、今回は、竪樋から雨水をタンクへ導く方法についてのお話です。
竪樋から雨水をタンクへ導く3つの方法
A 竪樋を途中から切断して、その下に雨水をためる容器を置きます。容器は、発泡スチロールの容器、バケツ、蓋のない容器などを使う場合が多いです。貯めた雨水を直接、手桶やジョーロで取るようにすると費用が安く済みます。容器から雨があふれて周りが水浸しになるので、設置場所に気を付けましょう。土ならばいずれ浸透し、植物にもよいでしょう。しかし、温かい季節は蚊が発生する恐れがあるので、使い切るか、容器に防虫網をかけておく必要があります。
B 竪樋にのこぎりで斜めに切り込みを入れ、専用取水器を差し込み、ホースでタンクに導きます。雨水市民の会では、取水器(レインキャッチ)を取り扱っています。
C 竪樋をカットして専用取水装置をはめ、ホースでタンクに導きます。樋の形や大きさよって取水装置がきちんとはまるか確かめましょう。雨水市民の会では、ごみを除くことができる取水装置(レインテイカー)を取り扱っています。
BとCのタンクは、手作りの場合は50リットル前後の容器を使う場合が多いですが、蓋付き容器とすることで蚊や藻などの発生の心配もありません。タンクの下にブロックを2個置き、蛇口を取り付けると使い勝手が良いです。できれば、タンクは転倒防止対策をしましょう。また、Cの取水器はオーバーフローの機能もありますが、Bはないためタンク側にオーバーフローのホースを取り付けるとよいでしょう。