ひと・市民

「ドクトル天水<現場>から世界を変える 〜天水八策〜」(村瀬誠著)の紹介

Webあまみず編集部

“ドクトル天水(あまみず)”こと、当会の村瀬誠理事(以下「村瀬さん」と呼ぶ)は、1994年に市民と墨田区が共催した「雨水利用東京国際会議」で、事務局長を務めました。翌年、その国際会議の実行委員会を母体として、「雨水利用を進める市民の会」が発足し、2003年には「雨水市民の会」となりました。村瀬さんは墨田区役所の雨水利用担当主査、雨水市民の会では事務局長として長年活動し、「雨水ネットワーク」を結成する際には中心的な役割を果たしました。2024年8月、雨水利用東京国際会議30年周年を記念して、墨田区で開催された第14回雨水ネットワーク全国大会の初日のセッションでは、「あまみずイノベーションを未来につなぐ」と題して講演をされました(”Webあまみず”に掲載)。また、区役所を退職された後は、バングラデシュにおいてすべての人に天水を活かして安全な飲み水を持続可能な形で供給するために、2013年に現地法人を立ち上げ、雨水タンクの普及に尽力しています。その一方で、現在は御殿場市において雨を活かして百姓をしながら雨水活用の普及にも取り組んでいます。

そんな村瀬さんが、2025年9月に「ドクトル天水<現場>から世界を変える 〜天水八策〜」*を上梓しました。本書には一人ひとりが現場での小さな事起こしをして繋げ、「人新生」を存続したいという村瀬さんの熱い思いが込められています。世界で、収まる気配のない戦争、増え続ける難民、加速する人口増加、気候変動がもたらす水と食の危機到来。未来人から「こんなことだけはしてほしくなかった」という悲痛な叫び声が聞こえてきます。雨水活用の輪を足元から内外に広げていくことは、自然に感謝し、ともに支え合い、戦争のない平和な社会を未来に繋げることになるのではないでしょうか。

“No More Tanks for War,Tanks for Peace!(戦争のタンクより雨水タンクを!)”を雨水活用の謳い文句にして行政、NPO、NGO、大学、社会起業、ボランティア、そして百姓といった様々な現場に身を置き、内外で活動してきた村瀬さん。さて、村瀬さんは「天水八策」で皆さんにどのように訴えかけているのでしょうか。

  *この書籍は雨水市民の会事務所でも取り扱っています。

左)公人の友社から出版された「ドクトル天水<現場>から世界を変える 〜天水八策〜」ドクトル天水(村瀬誠)著
右)村瀬さんが長年保健環境論を講義していた東邦大学習志野キャンパスの生協に特設されたコーナー