ひと・市民

仙台・陸前高田雨水活用レポート(2)雨水活用のささやかな支援、被災地を花いっぱいに!

あまみず編集部 高橋朝子

「希望の庭」にある「小さな家」は間もなく完成する。

「希望の庭」にある「小さな家」は間もなく完成する。

2012年11月14日は、前日の仙台(レポート1)から陸前高田市を訪れた。同市で被災した吉田正子さんは、被災したご自身の住宅跡や周辺被災地を花いっぱいにされている。花っこ畑の会とともにさまざまなボランティアの方々が、土づくりから携わり、「希望の庭」など被災地を花の草原にする運動をしている。滋賀県立大学の柴田いづみ教授は、なんじゃもんじゃの木苗と花苗を届けた際に、吉田さんが「庭は家があってのことなんですよね」と話されことが心に残り、「小さな家」を寄贈することになった。花には水が必要で、水を入れたタンクを置いたり、遠い被災しない高台からホースで持って来たりと、苦労している。「小さな家」に雨水活用の設備を備え、ボランティアで来てくださる方の象徴的存在となってほしいという吉田さんの思いもある。明日には出来上がる小屋を柴田教授のところの学生、大工さんたちが追い込みをかけていた。

市民の会では、雨水利用事業者の会と共同で設置、寄贈する方向で進めていく。作業の日程等は検討中だが、すでに冬の到来を迎え、早くに設置したい意向である。詳細が決定したら、作業ボランティアを募集する予定である。

訪れた希望の庭にあるビニールハウスが現在の拠点。吉田夫妻、柴田教授、市民の会メンバー。

訪れた希望の庭にあるビニールハウスが現在の拠点。吉田夫妻、柴田教授、市民の会メンバー。

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