ひと・市民

バングラデシュに安全な飲み水を届けるために〜村瀬誠さんの雨水タンク普及活動の実践

Webあまみず編集部

「建築雑誌」(2022年12月、日本建築学会)

当会の理事の村瀬誠さんから最近、お便りをいただきました。村瀬さんは、バングラデシュで雨水タンクを普及するため、現地法人と連携して長年活動されており、当会も支援しています。

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お世話になっております。Cox‘s Bazarにおける二つの高校に完成した雨水タンクを使って天水の利用が始まり、その後実施した水質調査とエンドライン調査がようやく終了しホッとしているところです。

さて、本日は日本建築学会の機関誌、建築雑誌12月号の特集「みずびたし日本」のなかで、「水を受ける―恵みは空から降ってくる」で私のこれまでの内外のインタビュー記事が掲載されました。40年間天水活用に関わってきて見えてきた総括でもあります。

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「バングラデシュとJICAー黄金のベンガルをめざしてー」(独立行政法人 国際協力機構 JICAバングラデシュ事務所)

村瀬さんは、墨田区の職員であった時に両国国技館や東京スカイツリーなどの雨水タンク設置に関わりました。イラン、ブラジル、中国の降水量が少ない地域やドイツなどの雨水活用を先進的に実施している地域など、当会の仲間たちと世界の雨水活用の実践も見てこられました。

(参考:「雨+世界珍道中」(YoutubeNPO法人雨水市民の会25周年記念座談会シリーズ3))Youtube、

バングラデシュでは井戸水にヒ素や塩分が含み、病原菌混入の心配もあり、安全な飲み水を得られないところが多い地域です。降水量が多い地域であることから雨水をためて飲み水にしようと、それまでの経験を活かして現地で活動を始めました。雨水活用をソーシャルプロジェクトとしてJICAなどの助成金を使いながら、現在、雨水タンクの普及の活動に精力的にあたっておられます。その内容は、2023年3月にバングラデシュでのJICAの活動が50年を迎えるにあたって制作された『バングラデシュとJICAの協力50年ー黄金のベンガルをめざしてー』(P178〜179)にも掲載されています。

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