ひと・市民

誰でも水やり上手~植物に必要なだけ水やりができる水位計

安藤 勝治(雨水市民の会理事・ふれあい館市民活動担当)

私は2013年の市民の会の雨水活用研究・活動発表会で「プランター中の水循環~雨水タンクを永くご愛用いただくための、楽しさの創造」を発表しました。雨水活用は、植木の水やりに使われることが多いのですが、夏は200リットルのタンクでもすぐに空になってしまいます。私は、なんとか植物に必要なだけの水やりができないかという発想から、プランター内の水位計を開発し、それを発表しました。今回、実際にこの水位計を設置したプランターで、ゴウヤを栽培した結果についてまとめてみました。

まず、プランターですが、底部に穴がないもので、プランターの底部の水位が分かるように開発した水位計をつけました。緑のカーテンなどは、1株で1日2リットルの水を必要としますが、表土の乾き具合だけでは土の水分量はわかりません。大切なのは根の先端部の土の水分量です。この水位計で正確で無駄のない水やりができました。また、水と共に流れ出やすい肥料の養分も有効に働いて、順調な育成が確認できました。予想した通り、ゴウヤはすくすく育ち、写真のように葉の密度もふさふさとゴウヤもたくさん獲れました。

この水位計でプランターの底部に常時一定の水を確保することができるので、誰でも上手に栽培することができます。また、雨水タンクの水も節約になり、タンクが空になる期間を最小にできます。

(水位計のお問い合わせは雨水市民の会事務局へ。)

ゴーヤ成長

有限会社安藤電気製作所を経営 http://www.amamizu-kun.co.jp/。街の発明家として最近は水のサイフォン現象を利用した自動散水器や節水型の水やり器を開発。

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