ひと・市民

庭にとけこむ雨水活用 その2~さらに改良された植木鉢サブタンク

谷口淳一(あまみず編集部)

左から 写真1:手水鉢風に改良された植木鉢サブタンク 写真2:ボールタップの改良途上中のもの(レンガ部分) 写真3:メインの雨水タンクと竹筒の間に入る陶器製の給水調整タンクは麓さんのお手製 写真4:蓋にしている竹のすだれもお手製

左から 写真1:手水鉢風に改良された植木鉢サブタンク 写真2:ボールタップの改良途上中のもの(レンガ部分) 写真3:メインの雨水タンクと竹筒の間に入る陶器製の給水調整タンクは麓さんのお手製 写真4:蓋にしている竹のすだれもお手製

2013年10月17日更新の「Webあまみず」で紹介した、麓 雄二(ふもと ゆうじ)さんから「植木鉢サブタンクにさらに改良を施しました。」との報告を頂き、お宅を訪ねました。

以前お伺いしたときは植木鉢サブタンクの底穴から給水していたものが、竹筒で上から給水するように変更され、手水鉢のよい雰囲気が出ていました。

一旦、左奥のメインタンクに溜められた雨水が、給水調整タンクを経て植木鉢サブタンクに給水される仕組みは変わりませんが、四角いポリ容器だった給水調整タンクが、麓さんお手製の、コンパクトかつデザインに優れた陶器製のものに置き換えられています(写真1)。

しかし、ここに至るまでには度重なる試行錯誤の繰り返しだったようです。たとえば、写真2のようにボールタップを仕込んだアルミ容器をレンガの中に置いたこともあったとのことですが、水の流れをより直線的にすることで竹筒からの水の出を良くなったそうです。また、コンパクトな容器の中にボールタップを仕込むために、ボールタップの浮きの取り付け方に工夫をしたりもしたそうです。ちなみに、この陶器製のタンクそのものも、様々な釉薬をかけて焼き上げた麓さんのお手製というのですから頭が下がります。

例によって、柄杓(ひしゃく)で水をすくい出し植木鉢サブタンクの水位を下げてみると、一呼吸置いて筒先からチョロチョロと給水されるのですが、実際に水の動きが見えるのはいいものですね。このような「見ていても楽しい演出」が雨水活用の裾野をさらに広げてくれるのではないかと感じました(写真3)。

ところで植木鉢サブタンクの水面を覆う竹のすだれですが、これも麓さんのお手製とのこと。そして、竹と竹を結んでいるワイヤーは、何と自転車用のステンレス製ブレーキワイヤを活用しているんだそうです(写真4)。

今回は自転車で伺ったこともあり自転車談義も大いに盛り上がり、本当に楽しいひとときとなりました。

どうもありがとうございました。

 

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