2024.05.10
30年を経てすみだで雨水会議開催!これからの30年を考えよう
雨水市民の会広報部会
8月3日(土)、4日(日)「第14回雨水ネットワーク全国大会 2024 in すみだ」が墨田区役所で開催されます。
30年前、1994年8月、同じすみだで雨水利用東京国際会議が開催され、16カ国8千人が参加し、8月6日最終日に「雨水利用東京宣言」がされました。
① 雨水で水源の自立を図ること
② 雨を汚さないようにするために、きれいな空を取り戻すこと
③ 地域の水循環を甦らせること
④ 日本の文化を見直し、雨とともに生きるまちをつくること
⑤ 雨水利用で地球を救う輪を広げること
この宣言を実現するために、会議の実行委員会のメンバーが中心となって、1995年に「雨水利用を進める全国市民の会」が発足しました。現在の雨水市民の会です。30年経っても、この宣言の言葉は古くありません。それどころか、気候変動によりり雨の降り方が極端になり、自然災害が多発し、上下水道インフラの老朽化などが進むなど、雨と私たちのくらしの調和が必要不可欠な時代となっています。
雨水ネットワーク全国大会は、2008年に雨水利用自治体担当者連絡会の呼びかけによって産官学民の様々な立場の活動を連携させ、より大きな活動へと広げるために「雨水ネットワーク会議」として同じすみだで開催されました。毎年全国の都市で開催され2019年の福岡が開催されましたが、コロナ禍で中断され2021年にオンラインで開催されたあとは中断していました。
その間、2014年の「雨水の利用の推進に関する法律」、2021年の「流域治水関連法」、2023年の「グリーンインフラ推進戦略2023」等、国レベルでも雨水活用を治水、防災、気候変動適応対策、SDGs等の多様な分野に導入し、市民・企業・行政・学会など様々なセクターでの取り組みを推進しています。
今回の雨水ネットワーク全国大会は、墨田区と「第14回雨水ネットワーク全国大会2024 in すみだ実行委員会」が主催します。雨水市民の会はその主要団体です。
墨田区は1980年代に頻発した都市型水害の解決策として、全国に先駆けて雨水活用に取り組み、助成制度の創設や条例・要綱などの整備を行ってきた自治体です。現在は「SDGs未来都市」への選定、「すみだゼロカーボンシティ2050宣言」といった施策を打ち出し、その中でも雨水活用はSDGsの目標達成及び資源の有効利用や省エネルギーでの水供給につながる貴重な取り組みとして重要な施策の柱と位置付けています。
雨水市民の会は、墨田区を活動の拠点とし、雨水活用及び水循環に関わる様々な活動を通じて市民への普及活動を行っており、2022年からはグリーンインフラを取り入れた小規模雨水管理を広げ、検証する「下町×雨・みどりプロジェクト」に取り組んでいます。
今回の会議はゼロメートル地帯墨田区からの発信により、日本の都市、ひいてはアジアの都市の気候変動へのレジリエンスを高めることをめざします。
主なスケジュール(予定)
1日目(8/3) 午前:すみだのあゆみを振り返る
午後:分科会
2日目(8/4) 午前:沖大幹先生特別公演
午後:エクスカーション
奮って参加ください。詳細は後日お知らせします。