文化

『雨の詩集』を出版しました。

p15雨の詩集表紙

編集:雨と文芸チーム B5判 86頁 頒価500円

『雨の詩集』(「雨と文芸」第5号)が、昨年7月に出版されました。39人の日本の詩人たちの、素敵な「雨」の詩を掲載しています。

掲載詩のページ下に置いた800字ほどのプロフィールは、各詩人の思いがけない横顔や代表詩の紹介など、読みごたえがあるとの評価をいただいています。編者が独自に雨の多様さを考察・紹介したページや雨の詩のリスト、コラムもあります。

「現代詩はむずかしい」と、よく聞きますが、詩の中に「あ、この表現、好きだな」という部分を見つければまずはいいのだそうです。気楽に楽しんでいただければと思います。

掲載した最初の詩は、山田今次さんのひらがなばかり18行におよぶ「あめ」という詩です。

「あめ あめ あめ あめ/ あめ あめ あめ あめ/ あめはぼくらを ざんざか たたく」リズム感のあふれる、「さあ、来い」と雨に立ち向かうような頼もしさの感じられる詩です。

次ページのまど・みちおさんの「雨がふる日には」は、少し優雅で哲学的です。雨がふる日には「雨と傘とのおしゃべりを/ 頭の上にかかげて歩きます」「頭の上からなのに/ 宇宙のはてからのような」雨と傘との不思議なおしゃべり。傘をさして歩き、そんな会話に耳を傾けたくなります。他37人の詩や、詩集のそのほかの内容をご紹介できなくて残念。是非、実物をお手にとって御覧ください。(会員には無料配布済みです。他にご希望の方は事務局にご注文頂ければ発送します。)

« »