ひと・市民

雨水利用と中水利用

安藤 勝治

写真1 雨水は竪樋の取水継手(雨水市民の会販売のレインテイカー:ごみを取り除ける)からホースで雨水タンクへ。

写真1 雨水は竪樋の取水継手(雨水市民の会販売のレインテイカー。ごみを取り除ける)からホースで雨水タンクへ。

家庭で利用する水道水は、4人家族で1か月当たり24.3㎥(東京都水道局平成28年度生活用水実態調査)です。しかし、水質が飲み水レベルの水を、家庭で使う水の約5分の1(1日1人当たりでは約40ℓ)をトイレの洗浄水に使っているのは大変もったいないと思います。

年間を通して水道水を節水するために、自宅のトイレの洗浄水を雨水と風呂の残り水の再利用する中水利用に切り替える改造をしました(以下、雨水+ふろの残り水を「中水」と呼びます)。水をためておくため、200ℓの雨水タンクを1基を使いました。

1.竪どいから雨水、浴槽から残り水をタンクへ導く

竪どいから取水継手(雨水市民の会で販売している「レインテイカー」。ごみを取り除ける)で雨を雨水タンクへ導きます(写真1)。浴槽は約200ℓの水が入りますが、残り水を洗濯に利用した後、ポンプで汲み上げ、配管に途中にフィルターを通して約70ℓを雨水タンクへ導きます。

2.トイレのロータンクに水道管と中水の配管を取り付ける

トイレまで中水配管を引き、既設の水道管と中水管の先端部にボールバルブを取り付けてロータンクの入口に各々取り付けます。切替レバーで2個のボールバルブが、別々に開閉するようにします。雨水タンクに水がある場合は、室内に点灯するようにした表示灯も取り付けます。切替レバーは垂直にすると中水管のボールバルブが開き、水道管のボールバルブが閉まり、ロータンクには中水が入って洗浄水に使えます(写真2の左)。レバーを水平にすると、水道管のボールバルブが開き、中水管のボールバルブが閉まるので、ロータンクには水道水が入ります(写真2の右)。

写真2(左) ロータンクの入口にある水道管(既設)と中水管。レバーを垂直にすると中水管から水が流れる。 (右)レバーを水平にすると水道管から水が流れる。

写真2(左) ロータンクの入口にある水道管(既設)と中水管。レバーを垂直にすると中水管から水が流れる。
(右)レバーを水平にすると水道管から水が流れる。

3.まとめ

図1 全体のシステム図。雨水タンクからポンプでロータンクへ配管する途中にフィルターを取り付ける。

図1 全体のシステム図。雨水タンクからポンプでロータンクへ配管する途中にフィルター(青丸部分)を取り付ける。

全体のシステム図は図1の通りです。雨水タンクからポンプを通して、ロータンクへ行く間にフィルターをはさんであります。使用した中水の量が分かるように水量計を取り付けました。2017年6月4日~14日の10日間で1000ℓ使用しました。家族2人ですので、私の家では1人1日当たり50ℓをトイレ洗浄水に使用したことになり、その分の節水ができました。

2017年7月9日開催の雨水活用研究・活動発表会にて発表)

*発表時のタイトルは「雨水利用と水道水再利用」でしたが、安藤さんの了解のもと「雨水利用と中水利用」と変更させていただきました(Webあまみず編集部)