2016.09.08
高校生と防災・水資源について考えるツアー(報告)
柴 早苗・高橋朝子(雨水市民の会理事)
富士山の雪解け水や地下水恩恵を受け、水の豊かな静岡県富士市から高校生12名と引率の先生1名が貸切バスでやってきました。8月23日の⒑時半から約2時間の行程で、駆け足のスケジュールで行いました(*1)。
まずは、てらじま広場、路地尊2号基、はとほっとなど雨水活用のスポット巡りとともに、寺島第一小学校のところにある「海抜-0.6m」の表示をみながら、墨田区全体が海抜ゼロメートルの地域であり、過去からの経緯を説明しました。
一寺言問集会所において、雨水と水道水を比べる実験でその違いや身近な雨水も有用な資源であることを知った後、大地震で水が止まったときを想定して6人ずつ2班に分かれて話し合いました。時間が少なくて深まりに欠けた感じでしたが、各人各様に当事者意識を持ってもらえたようでした。
最後に、墨田区がどういう経緯で雨水利用を進めてくることになったのか、富士市の災害も想定しての暮らしの中で水の扱い方を見直すことの大切さをお話ししました。
とても素直な生徒さんたちで、まちの水資源と防災について改めて自覚的に考えてもらえそうに思いました。
*1 雨水市民の会では、中高生の校外学習や一般向けのツアーとして、社会問題を実際に自分の 目で見て、体験して、考えるような教育プログラムを提供する団体と提携して、すみだの雨水活用をフィールドに科学実験や水問題について考えるワークショップを行っています。